複業人材の力を借りてみたら、会社が変わり始めた― 製造業が挑んだSNS広報運用

2026.03.11

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・プロジェクト概要

「自社で難しいことは、複業人材の力を借りればいいんだ」
複業人材との協働をはじめて半年が経ち、株式会社朝日ワイヤープロダクツの新井社長は、そうおっしゃいます。5年前に新規事業として和紙ワイヤーの製造を始めたものの、その発信に悩む日々。「自社で頑張らなければ」と思っていたところに、複業人材の活用を知ったことで会社が変わり始めました。導入に至るまでの経緯、プロジェクトの中身、そして現在感じている変化まで ー。新井社長とその「頼れる相談相手」となった京都信用金庫 東大阪支店(以下、東大阪支店) 今中さんとの挑戦の様子をお伺いしました。
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プロジェクトについて

[テーマ]

和紙ワイヤーの認知拡大・SNS広報運用支援

-初めての複業人材採用への挑戦
-SNS広報運用のサポート
-社内での自走を目指した伴走支援

[メンバー]

株式会社 朝日ワイヤープロダクツ  × 京都信用金庫 東大阪支店 今中さん × 複業人材
針金加工メーカー。フラワーアレンジメント用ワイヤーの製造が主力事業。 2020年頃に、新規事業として色付き紙を巻いた「和紙ワイヤー」の製造を開始。

[背景]

新規事業の販路拡大に悩んでいた

  • 新商品は完成したが、その販路拡大や広報に悩んでいた
  • SNSを始めたが、何をどうすればいいのかわからない
  • フォロワーがなかなか増えない

ーどのようなきっかけで複業人材を活用することになったのですか?

新井社長

5年前のコロナ禍に、新規事業として和紙ワイヤーの製造を始めたんです。当時は売上も落ちて厳しい時期でしたが、そんな時こそずっとやりたいと思っていたことに着手してみようと思いました。時間の余裕が出来たと捉え、以前から温めていたアイデアを色々試してみようと。
試行錯誤ありましたが、色とりどりで優しい風合いが特徴の和紙ワイヤーを作ることに成功しました。雑貨やアクセサリーにも使える点がこれまでにない商品です。
既存の商品はワイヤーと紙の両方の良いとこ取りをしたような商品ですが、新商品にもそれを活かせたと思っています。しかし、良い商品はできたけれど、次は販路・販促をどうしようか⋯と悩んでいました。SNSを始めてはいたのですが、フォロワーもなかなか増えず、大変だなと感じていました。

今中さん

朝日ワイヤープロダクツ様と京都信用金庫 東大阪支店は8年来の長いお付き合いで、よく訪問させていただいていました。この和紙ワイヤーをどう広めていこうか、と日々よく話していたんです。あるとき、東大阪支店でデジタルマーケティングの複業人材活用セミナーを開催することになり、新井社長にぜひ参加していただきたいとお声がけしました。

新井社長

参加してみて「これは自社でも使えるかもしれない!」と感じ、講師の方に「このまま当社にも来てくれたら」とさえ思いました。同じ製造業で、デジタルマーケティングの複業人材による業績向上の成功事例を教えてもらったので、イメージしやすかったんです。

今中さん

それは良かったです。複業人材の話はそのセミナー後、すぐ動きましたよね。

新井社長

京信人材バンクの担当者の方に詳しい話を聞きました。複業人材との契約の費用は成功報酬で、案外安いなぁという印象でしたね。「ものは試し」でやってみようと思いました。トントン拍子で話が進みましたね。

ー実際に始めてみて、どんな発見がありましたか?

新井社長

トントン拍子とはいえ、正直なところ最初は、どんな仕事を複業人材の方にお願いしたら良いか、課題が具体的ではありませんでした。京信人材バンクさんや外部人材サービスさんとの丁寧な面談の中で、徐々に整理されていったのを覚えています。

今中さん

そうでしたね。振り返ると、あの面談の場が課題の洗い出しになっていましたね。「この仕事をしてほしい」というオーダーを持って相談したのではなく、あの場で一緒に考えられたのが良かったですよね。

新井社長

はい。あの時はまず、「この商品の販促がしたい」「SNSを始めたけどちょっと大変で⋯」と率直な気持ちをお伝えしました。そしてヒアリングの結果、京信人材バンクさんから最終的に「プロモーション全体を見れる人とSNSの運用もできる人、両方で募集しましょう!」と提案していただきました。何も決まっていなくても、まずは相談できる。そこから一緒に整理していけるんだなと⋯これは発見でしたね。

新井社長

募集を始めて「応募が来るだろうか?」と最初は半信半疑でしたが(笑)、20〜30人も応募があり、驚きました。そして面接の時間が非常に有意義でした。これは想定外のメリットです。
私たちが予想していなかった経歴の方も、たくさん応募してくださったんですよ。例えば企業の経営者や書道家の方など。書道家の方は「ワークショップで名前を書くサービスに和紙ワイヤーを添えてはどう?」とアイデアをくださいました。他のビジネスの観点から見ると、この事業はそんなふうに見えるのだなぁと。色んな考えが新たな道を考えるきっかけにもなり、面接だけでもすごく価値がありました。

今中さん

本当ですね。新井社長から「こんな気づきがあった」と都度状況をお伺いしていて、私も「やってみるものだな」と感じました!

新井社長

最終的に、マーケティングのプロ人材1名を採用しました。関東在住の方で、オンラインでお仕事をお願いしています。

─ オンラインでもスムーズにお仕事が進められていますか?

新井社長

はい。コロナ禍でオンラインの勉強会が多く、慣れていたのでハードルは低かったですね。
複業人材の方には現在は月2回、社内スタッフと打ち合わせをしてもらっており、コミュニケーションも良好です。真面目なお人柄の方で、ネガティブなことでもちゃんと共有してくれるから、今の関係性が築けていると思います。
SNSのフォロワー増を目標にしていますが、増やすための道筋がしっかりしていて、時には厳しくもやってくれています(笑)。分析が得意な方で、データも詳細に見てくださり「複業というより専門家?」と感じるほど。何を聞いても教えてくださいますね。フォロワーも順調に増えています。

ープロジェクトを通じて、どんな変化がありましたか?

新井社長

一番大きな変化は担当スタッフの成長です。製造業ですので、どちらかというと人と接することが苦手なタイプのスタッフが多いですが、外部の方とうまく連携が取れていることに感動しました。私がミーティングに入らないときでも、複業人材の方ときちんと話が出来ているみたいですね。
普段から出来ていたことなのかもしれないけれど、いつもの業務だけでは分からなかった一面が見えたんです。それが分かったのも大きな成果だと思います。
スキルの面でも、徐々に内製化に向けて下地を整えられています。もともと、複業人材の方には面接の際、「1年を目処に社内で自走もできるようにしたい」とお伝えし、その目標に向けてコンテンツ制作等のサポートをお願いしていました。自走後のやり方を考えるヒントになっていますし、それも複業人材の方と良いコミュニケーションをとりながら考えられそうだな、と思っているんです。

今中さん

以前から取り組まれていたかもしれませんが、イベントへの出展が増えましたよね。

新井社長

そうですね。増えています。他のイベントからもお誘いをいただくようになり、露出の機会が増えました。
催事ではお客様にSNSの投稿画面をお見せすると、「かわいい!」と注目していただいています。周囲からの見方が変わってきたのを感じますね。「ワイヤーを作っている会社」から、「こんな取り組みをしているのですね」という反応に変わりました。SNSを整えていることで、そういう機会にも繋がっているんだなと実感しました。

今中さん

和紙ワイヤーをどう広めていくか、という当初の課題に対し、第一段階の周知ができてきましたね。

新井社長

はい、そうですね。目標に対し、週に数時間、この価格でプロの知識を借りて成果を出せるのは、非常にコストパフォーマンスが良いと感じています。専門の会社に依頼すると相応の費用がかかりますが、それを抑えられている。コスト以上の価値が出ていると思いますね。

ー今回の経験を経て、複業人材の活用についてどう思われますか?また、この経験を踏まえて今後やってみたいことは?

新井社長

中小企業は人も限られていますし、予算も潤沢ではありません。足りないものだらけですよね。でも今回はプロジェクトが順調に進んでいて「足りないところは複業人材の力を借りればいい」と実感しています。
これまでは自社でやらなければと思って、自力で苦労しながらやっていたんです。それなりの形にはなるのですが、時間はかかっていましたね。それが今回、複業人材の方にお願いしたら、ポーンと飛躍してできるようになりました。
人材不足でお願いを始めたものの、単に人を採用するのではないことも実感しました。それ以上に情報が入ってきて、そこは複業人材の力を借りることの面白さだと思いますね。面接の時もそうでしたが、色んな視点や考え方に触れられる。それが本当に刺激になります。

─ 今後も複業人材を活用したいとお考えですか?

新井社長

はい。社内に足りないスキルについては、複業人材の方にお願いし、新しい価値を創っていけないかと検討しているところです。正社員のようにフルでジョインせずとも、週に数時間その知見をお借りして、足りないところを補ったり、技術や商品の可能性を広げられたり…この仕組みはすごく良いと思いますね。

ー最後に、複業をはじめとした外部人材の活用を知ってもらうにあたり、大切なことは何だと思いますか?

新井社長

「頼れる相談相手」がいると良いかなと思いますね。どんなことでもやってみなければわからないことがたくさんあると思います。私も最初は不安で、実際、少しつまずきそうになったこともありましたが、そんな時に今中さんに相談ができて上手く進みました。

今中さん

ありがとうございます。
まずは、普段経営者のお悩みを一番近くで聞いている私たちだからこそ、おすすめしたいサービスだったので、ご満足いただけて嬉しいです。
そして「興味はあるけど、どうなるかわからないから、一歩踏み出せない」という気持ちのお客様はたくさんいらっしゃいます。私はそのようなお気持ちに寄り添うことが大切だと思っています。
今回のケースでも、打ち合わせから求人原稿掲載までの話がトントン拍子すぎて、私たちの速度が追いつかなくなったときもありましたよね(笑)。でも一緒に考え、「まあいっぺんやってみましょうか!」と第一歩を踏み出せて本当に良かったです。
朝日ワイヤープロダクツさんの成功事例をご紹介すると「あ、そうなんだ、詳しい話聞かせてくれる?」とおっしゃる方が増えていますよ!
これからも私は「頼れる相談相手」でありたいですし、多くの企業様と挑戦の第一歩を踏み出していきたいです。

ー新井社長の踏み出した一歩によりたくさんの方と関わりが生まれ、比例するように新商品や企業の可能性までもが広がってゆくお話でした。今日はありがとうございました!

※記載内容はインタビュー当時のものです。

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